仏像 魚籃観音 サイズ:奥行き10cm 幅20cm 高さ33cm 材質:黄銅 観音は、さまざまな国土に身をあらわして、 諸々の苦悩に悩むすべての人々を救う菩薩です。 さまざまな姿をとって人々を救い、 三十三観音と呼ばれる姿が知られています。 魚籃観音は、この三十三観音のひとつです。 手に魚籃(魚籠)を持ち、もしくは魚の背に 乗ります。 唐の憲宗の時代に、魚商をしていた美女が、 法華経をよく読誦する者に嫁することを 決意し、ついに馬氏の夫人となった故事に 基づいています。 その夫人が実は観音の化身であったことから 信仰を集めるようになりました。 特に漁業関係者からは深い信仰をあつめ、 恵比寿とともに魚に関係する福の神として、 敬われています。 故事紹介 美女は魚類や海老をかごにいれて売り歩き 若者たちの憧れの的になっていた。 求婚者に対し彼女は御仏の教えを 暗記することのできた若者に嫁したいと言い、 若者たちは競って経典を暗記した。 その結果、ひとりの天才青年が完全に 法華経を暗記した。 美女と結婚式を挙げることとなったが、 新婦は部屋にこもったまま姿をあらわさない。 人々が室内をのぞくと、そこに黄金づくりの 魚籃観音像があったので、そのあたりの住人は、 ことごとく仏法にしたがうようになったという。
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